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        【お金のしつけに欠かせない三つのバランス】

お金のしつけや教育は、子育て論、教育論のテーマでも、学校教育の実践でも
あまり取り上げられてはこなかったテーマです。
これまでに行われてきた教育やしつけは、おそらくその根底のところで、
こどもをお金に近づけないことが一番いいことだ、と考えてきたのに違いあり
ません。
お金は子供にふさわしくない、汚いものという価値観をいだいてきたのです。

この価値観は実は、ある年代以上の人達なら、自分の中にずっとあったと感じ
るでしょう。それなのに、お金で物事を片付ける生き方に流されてきたのも
そういう世の中を作り出してきたのも、この世代の人たちです。
そして、この世代の親に育てられた人たちが、現在のこの親として苦闘してい
るのです。

私もまさに、今の親達のさらに親の世代に属している一人です。
ですから、お金とはかかわらずに暮らせるなら、それが理想だという思いを
否定できません。しかし、生活をし仕事をしていくのには、お金と上手く付き
合っていかざるを得ないのが現実です。こういう時代ですから、お金の教育や
しつけもしっかりと考えなければならないと、あらためて認識した次第です。

そこで、お金のしつけとして、お金にかかわる体験と実感のほかに、働くこと
つくることへの体感と実感、お金とは関係のない豊かな世界の豊かな体験と
実感、この三つのバランスが必要だと見通しつつ、生活していく力を育てる
ことを考えてみました。
お金に振り回されない生き方のできる自分作り・自分育てのためにです。

お金との付き合い方、使い方を知る前に、自分らしい生き方、暮らし方が
できる力が大事、それがあれば、お金も道具として使いこなせる、と思うのです。

ですが学校という場は、受験にしか役立たないような知識のための知識を教える
進学率を上げることを使命としているかのような現状で、生活に関わるお金の
教育についてなど、全く期待できません。

学校が教えてくれないこと、それを子供たちは学校の外で学ぶのです。
家庭生活で、社会体験で、アルバイトで、そして友達付き合いで。
そして、そのほうがまったく持って健全と言えるのではないかと、
いま私は思い始めているのです。


       【「お金」を「愛情」と勘違いする甘い親たち】

子どもも若い人たちも、よく「周りを見回して、みんなと同じだと、なんだか
ホッとして、安心できる」と言います。「人並み志向」とでもいうか、こういう
傾向がとても強くて、短大生などでもそれが多数派です。

そこで、ある集会で「どうも、子どもや若い人たちに『人並み志向』が強いの
ですけれど、親にあたる四〇代の人から受け継いで、さらに広まり強まったの
ではないかという気がするのです。四〇代の人はどう思いますか?」と聞いて
みました。

すると四〇代の人が、「そう言われてみると、たしかに私たちも若いときから、
周りを見回して同じだと安心してましたねえ」と発言しました。
私もそうだ、と相づちを打つ人もいました。

周りを見回して、自分が他とちがいを持っていると「ヨシ!」と安心したりする、
一九四〇年代初めに生まれた世代の価値観から見ると、ちょっと驚きです。

「団塊ジュニア世代にあたる十八〜二十九歳の社会人のうち三割以上がこの
一年間で親からお金をもらった経験があることが、カード会社が発表した
アンケート調査でわかっています。

親と同居しているケースでは、32・7%が『給料が少ない』などの理由で家に
生活費を入れておらず、調査したカード会社は、『経済的に自立せず自分に甘い
団塊ジュニアと、リストラの波の中でも子供には甘い団塊世代・・という図式が
浮き彫りになった』としています。

調査は、首都圏在住の十八〜二十九歳の独身男女各二百五十人に聞いており、
それによると、この一年で親から小遣いやお祝いをもらった経験がある男性は
29.2%で、平均額は十二万四千円。
『小遣い不足』(38・4%)『生活費の不足』(31.5%)などが主な理由。

女性は40・4%がもらった経験があり、平均額は七万四千円。
『お祝いやお年玉』(37.6%)『欲しいものがあって』(27・7%)などの理由が
上位を占めています。

また、親から借金しても返さなくていいと思う金額の平均は、男性が十万九千円、
女性が二万三千円で、特に男性は親のスネかじりを悪いと思っていない傾向が強い
という結果が出ました。一方で、親の財産については、男女とも83・6%が『当てに
していない』と答えています。

子どもを守るのに、または親の愛情を示すのに、とりあえずおカネしか手立てが
思い浮かばないような、オロオロした親の姿なのかもしれません。
周りを見回しながら人並みにやろうとすれば、まさにとりあえず、ほどほどには
どうにかできて、一応わかりやすくて手近、それがおカネなのでしょう。

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【マガジン】 子育ては「お金のしつけ」から始まる

【発 行 者】 躾 太郎
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はじめまして、発行人の「躾 太郎」と申します。
いま、親にとって「お金のしつけ」は、けっこう大きな悩みなのではないで
しょうか。こども達に向けて、商品やイベントなどの情報が、どんどん発信
され、消費資本主義の荒海に漂わされている状況といえます。

こうした社会で、お金がからんだ殺人や恐喝といった凶悪な少年犯罪事件も
発生してきました。「ゲーム代欲しさ」「遊ぶ金欲しさ」などと動機が伝え
られます。事件を起こした少年たちだけが特殊なわけではありません。
現代のこどもたちは、お金についての生活観や実感が乏しいと感じます。

あらためて考えてみると、学校でも家庭でも、お金のしつけや教育は、敬遠
されてきたような気がします。
お金と言えば「金儲け」で、教育にふさわしくないもの、とされてきました。
お金は争いの元、汚いものと思われてきたのです。
それだけに、小・中学校では、お金を使わせないような禁止・規制・制限が
基本にあり、高校でもアルバイトを禁止するなど、お金とは何か、お金と
上手く付き合うにはどうしたらいいか、などに関しては積極的な取り組みは
ほとんどなかったと言えます。

それぞれの家庭も、その場その場での取り組みはしてきたものの、こども達
が生活の中で、お金と付き合いながら育つ場になってきたとは言えそうにあ
りません。なかには、物やお金を与えることが、親の愛情だと勘違いしてい
るかのような親も少なくないようです。

私は「お金の教育」の不在に、もっと注目していいように思うのです。
このメルマガを通じ、お金について学び、考え、そして家族で話し合う
キッカケにしていただければ幸いです。
子育ては「お金のしつけ」から始まる』(ID:0000174198) 読者登録解除フォー ム
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